前回の記事では、
- NISAとは何か
- NIASでオススメの投資先「インデックスファンド」とは何か
- 良いインデックスファンド「信託報酬」「年利」とは何か
- オールカントリー、S&P 500の低手数料のファンドがおすすめ。
といった、インデックス投資の基本的な仕組みについて解説しました。
↓こちらに前回の記事のリンクをおいて置きます。
優良なインデックスファンドに投資することで、長期的には市場の成長に乗って資産を増やしていける。
信託報酬(運用コスト)が安いファンドを選ぶことで、手数料による目減りも最小限にできる。
そして、過去のデータから見てもインデックスファンドの年利はおおよそ年5〜7%程度が期待される──そんな内容でした。
ここまで理解できたあなたは、インデックス投資のスタート地点に立っています。
でも、次にこんな疑問が出てくるかもしれません。
- 結局どういう風に投資すればいいの?
- 今あるお金全部使った方がいい?
- いくら投資すればいいの?
投資の本質は「勉強だからこそ、実際に行動する前の“準備”が超大事。
この記事では、インデックス投資を続けるために知っておくべき考え方やマインドセットについて解説していきます。上の項目に対する結論は以下の通りです。
- 毎月一定額の長期積み立て投資
- 投資は余剰資金で行う
- 将来の収入・支出の計算から毎月の積立額を決める
インデックスファンドは長期積み立て投資で
長期積立投資とは、「20~40年ぐらいの長い期間」「毎月同じ額ずつ」投資する、と言うやり方です。
毎月同じ額をずっと投資し続ける。それも長期にわたって
なぜそれが良いのか、これから説明していきます。
なんで長期?
インデックスファンドは、市場全体の成長に連動しています。
過去のデータから見ても、長期で見れば右肩上がりに成長している傾向があります。ただし、
短期的には暴落や急落もある。
1年で見るとマイナスになる年ももちろんある。
こういった理由で短期投資だとどうしてもマイナスに落ち込む時があります。
でも、10年、20年、30年と長期で持ち続けることで、短期的な下落を乗り越えてプラスになっていく可能性が高いのがインデックス投資の魅力です。
なんで積立?
ここで登場するのが「ドルコスト平均法」。
これは、毎月同じ金額を投資することで、価格変動のリスクを分散する手法です。
例えば1万円を積立投資するなら1株100円の時には100株、50円の時は200株のように、
株価が高い月には少しだけ、安い月には多く買うことになります。
これによって購入単価が平均化されて、株価が高いときにたくさん買うことを避けれます。
一気に100万円投資するより、月々1万円ずつコツコツ投資する方が精神的にも安定しますし、相場の波に上手に乗ることができます。
【現実は難しい】多くの人がインデックスファンドで勝てない理由
「長期で積立すれば良い」――理屈は理解した。
だけど、それが実行できない人がとても多いのが現実です。
以下のようなケースに、あなたもいつか直面するかもしれません。
- 「あんま増えねーじゃん。意味あるのこれ?」
- 「やべ!急な出費で株を売らなければならない…」
- 「プロの投資家が“暴落がくる”って言ってた!」
- 「SNSで“もうやめた方がいい”と話題になって不安」
- 「実際に暴落して焦って売ってしまう」
こうした状況に直面したとき、
**「売らない、積立をやめない」**という行動を貫けるかが成否を分けます。
成功率を上げる方法3選
じゃあどうすれば、ブレずに積立投資を続けられるのか?
ここで、成功率を上げるための3つのポイントを紹介します。
投資は余剰資金で!
「絶対に使う予定があるお金では投資しない」
「最悪、無くなっても生活に支障がないお金」で運用することで、心理的に追い詰められない環境を作ることが大切です。
目安は一般的に生活費6ヶ月分です。月15万円の人は90万円必要になります。投資をするならその余剰でやりましょう、ということです。
いやそんな必要なのかよ!
私も勉強して初めて知ったときはこの感想を持ちました。
しかし病気や事故もある程度対応できる、会社を解雇されても再就職まで食い繋げられる。
アクシデントに対して対処できる準備をしておくことで投資を成功しやすくなる可能性が上がることは間違いないです。
またメンタル的にも大切です。私のパチンコ好きの友達の名言を記しておきます。
「パチンコは余剰資金で、生活費使って勝ってる人見たことない」
このように「心の余裕」と言うものは投資でもパチンコでも大切みたいです(笑)
積立できる額を試算して決める
毎月3万円積立!と意気込んでも、生活が苦しくなって止めてしまったら本末転倒。
独身の方は家計の管理がしやすく貯金も貯まりやすいと思いますが、同棲して広い家に住んだときや家庭を持って子どもが生まれたときに毎月の投資に回せるお金が減ってしまっては本末転倒です。
先ほどご紹介した「ドルコスト平均法」は毎月一定額で積むからこそリスク分散の効果を発揮します。
積立額の試算手順は以下の通りです。
- 今の会社の手取り年収を5年単位で試算する
- 5年単位のライフプラン(独身とか子ども2人とか)その時の平均支出額を調べる
- 「収入」から「支出額」を引いて毎月の余剰額を求める
- 毎月の余剰額を元に、投資に回すお金を決める。
家計を見直して、無理なく継続できる金額を設定しましょう。
たとえ月1,000円でも、継続することに価値があります。
65歳まで引き出さない前提で投資する
NISAの長期積立投資は老後の65歳から少しずつ取り崩して行くことが推奨されています。
「とりあえずNISAで投資して、必要になったら下ろせばいいや」
という考えを持っていては継続しにくくなります。実際の投資の継続平均年数は3~5年というデータもあります(Chat GPT回答)。
「このお金は老後資金。65歳まで絶対触らない」
というふうに自分でルールを決めておくと、短期の相場変動に一喜一憂しなくなります。
まとめ|準備ができてこそ、インデックス投資は力を発揮する
インデックスファンドの魅力や仕組みは前回で理解できた。
今回は長期積み立て投資を進める理由と、それを活かすために**必要な「準備」**を紹介しました。
- 生活費6ヶ月分を貯蓄
- 毎月の積立額を決める
- 65歳まで引き下ろせないお金として額を決める
これらを押さえておけば、短期的な不安や誘惑に流されず、インデックス投資を継続できます。
次回は、証券口座の選び方、実際の投資開始まで実践的なステップに入っていきます!
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