〜まずは安心して続けられる投資の準備から~
最近はSNSやテレビでも「新NISAで資産形成を!」なんて言葉をよく見かけますよね。それを見て「よし、自分もやってみよう!」と思っている人も多いはず。でも中には、
「生活費も投資に回せば、もっと増えるんじゃね?」
と思っている方もいるかもしれません。
それ、ちょっと危険です。
この記事では、「投資は余剰資金でやるべき」3つの理由と、どのくらいのお金があれば安心して投資を始められるかを、初心者向けにわかりやすく解説します。
人生、何が起こるかわかりません。
病気、ケガ、家族のトラブル、冠婚葬祭、家電の故障…。
こうした急な出費が必要なときに、手元に現金がないと困ります。
「投資してるから現金が足りない…」となってしまうと、最悪の場合、借金したり、値下がりした投資を無理に売ることにもなりかねません。
つまり、生活を守るためにも「すぐに使えるお金」は確保しておくべきなんです。
投資の王道とされているのが、「長期・分散・積立」。
オールカントリーやS&P500に連動するインデックスファンドファンドに長期積み立てをして、時間をかけてコツコツ資産を育てる方法が1番メジャーなやり方だと思います。
でも生活費やすぐに必要なお金を投資に使ってしまうと、生活費全てを投資してしまうと「積立の継続」と言うところで途中で折れてしまう可能性が高くなります。
投資は数字が上がったり下がったりするので、始めたての頃は今日は上がった、今日は下がったと一喜一憂する人もいると思います。問題なのは株価が大幅に下がったときのメンタルです。特に生活費を投資に回していると、下落時に「どうしよう、今月の支払いが…」と不安が膨らみます。そうなると、冷静な判断ができなくなって、損切りしたり、積立をやめたりと、投資の基本が崩れてしまいます。
余剰資金であれば、「下がっても長期で見れば大丈夫」と心に余裕が持てる。
これは、長く投資を続けるためにすごく大事なことです。
余談ですが、パチンコ好きの後輩の理論では「パチンコは負けてもいいお金でやりましょう、生活費を使ってパチンコで勝っている人を私は見たことがありません」と行っていました。余剰資金=心の余裕に繋がるのだと思いました。
「じゃあ、自分にとっての余剰資金ってどのくらいなの?」という声もありますよね。
以下を参考にしてください。
例えば月の生活費が15万円なら、15万円×6ヶ月=90万円 になります。
これは“生活防衛資金”とも呼ばれ、何かあっても生活を維持するための最低限の備えです。
何より、こういった心配をせずに生活出来るので心にも余裕が生まれることが投資以外でもメリットだと思います。
加えて、下記のようなお金もすぐ使う可能性があるなら、投資に回さない方が安全です:
「投資はお金を増やす手段」だけど、生活を守ることが最優先。まずは心の余裕を作ることから始めましょう。まずは貯金から始めて、“使わなくても困らないお金ができたら投資を始める”という順番がおすすめです。
焦らず、自分のペースでOK。
一歩一歩準備していけば、投資はちゃんと味方になってくれるはずです。
貯金しようと聞くと、節約を思い浮かべる方が多いと思います。もちろん貯金するための手段の1つとしての節約はありだと思いますが、「過度な節約をして貯金をする」という考えに私は反対です。
私はバランス良く行うことを大切にしています。
「将来だけでなく、今も大切に」をモットーにしています。私も最初は過度の節約していて、食費が月1万円だったりドライブでも高速を極力使わない生活を送っていました。でも、「今を大事に出来ていない」生活は長続きしないと思います。複数の選択肢を持って、無理のない範囲で貯金をして今も楽しみつつ将来へ向けてコツコツ頑張りましょう。
初心者ほど、「無理せず、安心して続けられる環境」を整えることが大切です。
投資はマラソンのようなものです。
最初に全力疾走しても、途中で息切れしたら意味がありません。
余剰資金で始めれば、焦らず、コツコツと資産を積み上げていくことができます。
投資を始める前に、まずは生活を守る。
それが、あなたの資産形成の第一歩です。